ギターを買取に出す前には必ずお手入れをしてから売りに出しましょう。
ギターの本体は、楽器専用のクロスで乾拭きしましょう。
この際、材質によっては塗装が変質する恐れがありますので、ノンシリコンのクロスを使用すると良いです。
ギターは弦の新古により、音色が変わる楽器です。
もし予備の弦があるようでしたら、査定の前には新しい弦に張り替えておきましょう。
半年以内に張り替えているようであれば、弦専用のクリーナーで汗や皮脂を拭き取る程度でOKです。
クラシックギターの場合、オープンタイプ(歯車がむき出しになっている)の糸巻がほとんどだと思いますので、楊枝などの先の細いものを使って溜まっているゴミを取り除きましょう。
グリスをお持ちの場合は、塗っておくと尚良いです。
錆落としのスプレーは、木材部分にしみ込んで変色などの原因となりますので、使わないようにしましょう。
糸巻を外し、木材にかからないようにすれば、スプレーをかけても大丈夫です。
意外と見落としやすいのが、指板です。
あまり気にかけない人が多いようですが、実は意外と汗や皮脂、錆、埃などで汚れています。
専用のレモンオイルやオレンジオイルを柔らかい布にしみ込ませ、指板とフレットを拭くことでお掃除が出来ます。
フレットは弦で常に強く圧迫されるため、この傷が音色にも影響を及ぼします。
細かい傷は、専用の研磨剤で軽く磨くだけで、元のように滑らかにすることができます。
ただし、研磨剤で木材を傷めないよう、フレットの周囲をマスキングテープなどで保護してから行いましょう。
ナットは溝を数回削り直しているようであれば交換時期ですから、査定の前に新しいものに交換しましょう。
ナットにはプラスチック、金属、牛骨など様々な種類がありますが、査定に出すからと言ってわざわざ素材を変える必要はありません。
しばらく使用していないと、ジャック部分の接触不良(ガリ)が起こることがあります。
このほとんどは、ジャックの中に埃やごみが溜まってしまっていることが原因になっています。
消毒用のエタノールや無水アルコールを綿棒につけ、ジャックの中をこするだけで解消されます。
潤滑剤スプレーなど油分を多く含むものは、逆に埃が付着する原因になってしまいますので、使わないでください。